右京サンが俺を押し倒すように体重をかけてくるのを甘んじて受ける。
とろけるようなキスに酔いながら。
こんなに積極的な右京サンは、そうそうお目にかかれるものでもないから。
「亀山クン。...今日は、僕がキミを抱いてもいいですか?」
酒の酔いにまかせて理性も滑り落ちようとしていたとき
穏やかな右京サンの声が響いた。
あまりに穏やかすぎて、その内容を理解するのに時間がかかった。
何を意味しているのか解らなくて首をかしげると
右京サンは少し笑って、でもうっとりとしたような顔で
俺の頬を軽く撫でる。
「不思議なものですねぇ。こんな気持ちにさせられるなんて。
僕も相当酔っているんでしょうか」
「...右京サン」
「だけど、こんなにも誰かを『欲しい』と思うなんて
想像すらしていませんでしたよ」
細められた瞳に、あやしい炎が灯る。
動けなかった。
まるで魔法でもかけられたかのように。
ああきっと、俺もかなり酔ってるんだろう。
最後の理性を滑り落とす瞬間、意識の片隅で呟いた。
右京サンなら、いいかな.....って。右薫ネタの下書きの一部です。
漁ってたら出てきたので、思いきって載せてみようかと。
実際はイキオイでヤッてしまいましたが(笑)
こっちのほうがム−ドあって良かったかなぁ。む〜ん。